2018-01-01から1年間の記事一覧
はじまりへの旅 ポルポトの原始共産主義、貨幣を廃止した完全自給自足生活。獲れた物をみんなに分け与える。誰もが一度はそんな生活も良いかもと思ったことがあるのではないだろうか。 ポルポトのソレは行き過ぎて崩壊したが、その思想を取り入れ、森に住み…
セービングバンクシー オークションにて絵が高額で落札された瞬間、額に仕込まれていたシュレッダーが作動し裁断されてしまった動画が最近話題になっていました。 あの絵を描き、シュレッダーを仕込んだバンクシーはストリートアーティスト。ストリートアー…
『7月22日』(Netflixオリジナル)をNetflixで観た。2011年7月22日にノルウェーで起こったテロ事件。実話を元に再現される卑劣な犯行とその後の裁判。被害者とその家族の苦悩を描いた作品。
7月22日 2011年といえば東日本大震災に揺れた日本。7月にノルウェーで起こったこのテロ事件、覚えている人もいるのではないいだろうか。死者77人、単独犯としては世界最大の大量殺人犯となった「アンネシュ・ベーリング・ブレイビク」 その犯行から裁判まで…
呪われた死霊館 ホラー映画には種類がある。とことんこちらを怖がらせてくる『死霊館』系だったり、どこか物哀しさを伴った『永遠のこどもたち』系だったり。 どちらも大好きなホラーですが、今回紹介する『呪われた死霊館』はどちらの要素も入れ込んでやろ…
つぐない 私は胸糞映画が好きだ。観終わった後に「オイコノヤロー」となるモヤモヤが残る映画。『ダンサーインザダーク』なんか二度と観たくないと思いながら三度くらい観ちゃっています。『鑑定士と顔のない依頼人』もなんだかんだ二回観ています。まぁこれ…
デビル M・ナイト・シャマランがアイデアを書き溜めたノートがあるらしく、その中からチョイスした物を他の監督に撮らせるという企画らしい、今回紹介する『デビル』 シャマランといえば、友人から『シックスセンス』のネタバレを「もう観てるよね」的な感覚…
ある子供 道徳という概念の無い主人公、ブリュノ。悪ガキのまま大人になったような彼は今も「盗み」を生業として細々と生きている。 同監督作品『少年と自転車』の記事で書いた、「社会に受け入れられないであろう純粋な悪ガキ」に感情移入出来るような自分…
レッド・オクトーバーを追え! ソ連の物騒な兵器開発、原子力潜水艦なんて当時は相当恐ろしいイメージがあったであろう物を描き(個人的には今でも怖いが)、結局アメリカサイコーなオチに着地させる、いわゆるアメリカ万歳映画の一つといった印象。「こんなの…
七小福 香港アクション映画界のビッグ3といえばジャッキーチェン、ユンピョウ、そしてサモハンキンポーである。もちろんブルースリー、リーリンチェイ、ドニーイェンなども好きだが、世代的にドンピシャなのが北京戯学院出身のこの三人。お互いを兄弟と呼ぶ…
ネクストロボ Netflixオリジナル作品には良い印象が無かった昔、喰わず嫌いをやめて色々観てきた中で『ヒットマンズボディガード』や『最後の追跡』など、傑作は存在することに気付き、オリジナル巡りも楽しいなーなんつってたらまた傑作が見つかりました。 …
アインシュタインの思考実験 まさか自分が被災者になるとは思ってもいませんでした。ある程度余裕が出来たので更新を再開します。 今回紹介する作品は『アインシュタインの思考実験』 「相対性理論」で有名なアインシュタインが行なっていた思考実験、光を追…
オールシングスマストパス 『タワーレコード』 アメリカ発のレコード屋。通称タワレコとして日本でも知らない人はいないくらい有名なお店でしょう。しかしこのお店、今や日本にしか無いのである。「NO MUSIC, NO LIFE」は日本発、タワーレコードと日本には確…
アリスのままで 認知症、その原因となるアルツハイマー。それが40〜50代で発症するケースがあるらしい。今回紹介する作品はこの『若年性アルツハイマー』が発症した女性、アリスを描いた映画。 記憶が失われていくアリスとそれを見守る家族、認知症患者との…
デブで病気で死にそう 健康のために食の楽しみを棄てるなんて馬鹿馬鹿しい、90まで長生きしている爺さんは毎日チキンラーメン食ってるしジジババ連中集って頻繁に肉会開いて肉貪り食ってるとこもあんだぜ、なんつって贅沢三昧の食事を続ける人は少なくない。…
聲の形 地上波初放送と聞いて気になり、ちょっと見返すつもりで二度目の鑑賞を始めたら全部観てしまった。ネットフリックスに来た時に賛否分かれるこの作品を興味本位で観たのが最初。こんな傑作だとは思いもよらなかった。 観るのが辛くなるほどのいじめ描…
ドント・ブリーズ Netflixが値上げを発表しましたが、(650円→800円 950円→1200円 1450円→1800円)元からこの価格でも入っていただろうと考えると気持ちが楽になる気がしますヨ。 そんなNetflixにまた話題作、『ドント・ブリーズ』が入りました。 盲目の凄腕退…
最後の追跡 存在は知っていたが詳しくは知らずにスルーしていた『最後の追跡』 脚本が『ボーダーライン』のテイラーシェリダンと最近知って早速観てみました。 しっかり『アメリカ』を描きつつ、現代を純粋な西部劇に落とし込んだ質の高い作品だった。家族の…
紅き大魚の伝説 勢いをつけてきている中国アニメが満を持して出してきた大作アニメ映画『紅き大魚の伝説』 自分的にイケ好かない部分のあったジブリ映画『崖の上のポニョ』を彷彿させる展開に不安になるが、ポニョが出来ていなかった部分をしっかり押さえて…
アナベル 死霊人形の誕生 洋物のホラーにありがちな物理的な霊の描写は和物を見慣れた日本人にとっては「ただ驚かせているだけ」というような印象を持ってしまう。「和物の方が怖い」という人がいるのも事実。しかし、コックリさんで現れるようなイタズラを…
13 LOVE 30 「あの時こうしていれば…」系の作品にある切なさというのは誰もが経験している感情だからこそ心が打たれる。私のような後ろを振り返っては溜息を吐くタイプの人間には特に効く。 今回紹介する映画、『13 LOVE 30』の主人公「ジェナ」はそんな私と…
ラ・ラ・ランド 映画『セッション』で有名になった若き映画監督『デミアン・チャゼル』の作ったミュージカル映画、『ラ・ラ・ランド』がNetflixに来ていたので観てみた。 画の作り方が映画好きが作る映画その物、構図から色使い、伏線や対比、盛りの置き場、…
ザイオン 私は格闘技が好きで、その中でも『バーリトゥード』、いわゆるなんでも有りのルールの物が特に好き。金的も目潰しも有りなバキ的な漫画の世界にまで目を通し、人体の利点を如何に活かし、相手をねじ伏せるかまでの行程に芸術を感じる。 特に異なる…
ソーセージパーティ もうこのポスターが全てを表している気がする… 数あるバカ映画の定義のうち、『悪趣味的感性をもとに確信犯的に撮られた映画』という定義に位置付けられるであろう作品が今回紹介するCGアニメ映画、『ソーセージパーティ』。 キャストが…
ナイスガイズ! プライベートも荒くれ者なイメージのラッセルクロウが示談屋というハマり役、しかしそれ以上にハマっていたポンコツ私立探偵ライアンゴズリング。 コメディとして観ると最高に笑える。コメディが重要な部分にまでかかって来る為、クライムア…
変態だ 私が大好きな『アイデン&ティティ』の原作者みうらじゅんと、彼と仲の良いイラストレーター、アートディレクター、そしてソラミミストとして有名な安斎肇がタッグを組み製作された映画『変態だ』がネットフリックスに来ていたので、これは観ないとい…
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 消える前にとブラックホークダウンを観返したばかりなんですが、続けて戦争映画を観て心が撃たれて萎びてます。 今回紹介する映画はイスラム過激派の凶悪テロ組織、『アル・シャバブ』の重要人物をドローン兵器を駆…
エクスティンクション 地球奪還 絶賛するほどの傑作をNetflixオリジナル映画の中から発掘しようと色々つまんで観てはいるのですが中々見つかりません。今作はその中でも良い方、ではあるがやはり絶賛するまでは行かなかった。見終えてみると長女のブルゾンち…
幸せなひとりぼっち クレーマー気質の頑固なジジイってのは結構どこにでもいるものですが、真正面から対話を試みてみると意外な一面が知れたりする。彼らは人に知られたくない内面を隠すために、自分を強く見せようとポージングを続けているだけだったりする…
配信終了前に観ていない人は観ておくべき映画を抜粋してサクッと紹介します。 〜まずは7月27日配信終了予定の作品から〜※ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 いつも悪いことばかりする問題児を見放すことなく、歌が上手という彼の良い所を伸ばすために名門少…
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 一時期話題になっていた映画がネットフリックスに来たということで早速観てみました。見た目は良いけどそこに乗せたかったのであろうスタンドバイミー感、グーニーズ感が薄い、ホラー要素も、ザ・お化け屋敷な感じで、…