2018-01-01から1年間の記事一覧
手紙は憶えている 復讐劇の要はどのような仕打ちを受けていたかであると思う。復讐を誓うに至るまでを丁寧に描くことで主人公に共感し、復讐劇に感情が乗って重みが出る。 今回紹介する『手紙は憶えている』では、その『どのような仕打ちを受けていたか』を…
ホンモノの気持ち AI(人工知能)を扱った作品にありがちな『アンドロイドの哀しみ』 ありがちだから良くないということは決してなく、ソレをどう見せるかがセンスの分かれ目だったりする。 そういう映画を見慣れている人の視点を地味に上手いことズラす序盤の…
ワンダーウーマン DCエクステンデッドユニバースシリーズの中で一番好きです。シリーズ未見でもしっかり楽しめますヨ。 DCコミックスが生んだ女性ヒーローで、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でスクリーンに初登場した、ガル・ギャドット…
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー スターウォーズの中で一番好きなキャラクターがハンソロな自分としてはかなり期待していた作品。エピソード4での、仕事を終え、あっさり帰ったと思ったらここぞという時に戻ってきてピンチを救うという光景を見て…
シュガーマン 奇跡に愛された男 ドキュメンタリーをオススメするとなるとまずこれを勧めるくらい好きな作品です。私自身予備知識が全く無い状態でこれを観て、中盤から後半にかけて明かされていく事実に姿勢が前のめりになっていきました。 ボブディランが好…
すべての終わり Netflixオリジナル映画にあまり良い印象が無いのでオリジナル物は敬遠してしまうのだが、ネット内某所での叩かれ様を見ている内に興味が湧いたので見てみました。 確かに思わず笑ってしまうほどの終わり方に酷評されるのもしょうがないなと思…
マイマイ新子と千年の魔法 「宮崎駿の後継者!」なんつって日本アニメ映画界を煽るメディアさんに違和感を覚える中、今回紹介する映画『マイマイ新子と千年の魔法』を観て感じたのは昔のジブリの匂いだった。 片渕須直監督が宮崎駿さんの後継者とは1ミリも思…
この世界の片隅に 戦争を扱う映画は戦争の悲惨さを訴える。味方がいて、敵がいる。我々は当時の状況を想像しながら鑑賞する。 今回紹介する映画『この世界の片隅に』では敵が描かれない、まるで嵐のように戦争を描く。日常の中にどこからともなくやってきた…
私の中のあなた Netflixの良いところは監督や役者を追っていけるところにもある。私がこの映画に出会ったのもこの機能のおかげだ。ライアン・ゴズリングを追って未見の物は無いかとNetflixを巡り『きみに読む物語』に出会い、感動し、その監督、ニック・カサ…
死霊館 洋画のホラー映画に対するイメージ「どうせビックリ系やろ?」を「ビックリ系のホラー映画も楽しいなー」と再認識させられる映画です。 「ソウ」「インシディアス」のジェームズ・ワン監督が実話をベースに描き、全米ではR指定ながらも興行収入1億ド…
ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち 80年代後半、物置に眠っていた一冊のスクラップブックがウィントンの妻により発見された。ウィントン自身、今まで語ることもなかったという彼の功績を、妻が伝えるべきと公開した。 『この人がいなければ今の自分は…
少年と自転車 エンタメ映画に出てくる『悪ガキ』にはどこか微笑ましい部分があったりする。最後まで悪ガキのまま放ったらかして終わるよりも、ちょっと丸くなって終わったり、なんらかの救いが与えられたりした方が気持ちの良い終わり方になる。 可愛げのあ…
リトル・ダンサー 『親の反対に合いながら夢を追う子供』 ありがちな設定の作品は数あれど、優劣を分けるのはセンスの良い演出とバランス感覚。 今回紹介する映画は、数々の舞台やドラマの演出を手掛けてきたスティーブン・ダルドリーの長編初監督作『リトル…
ルディ/涙のウイニング・ラン 夢を叶える要素を『熱意』と『努力』で引き寄せた男、ルディルティガー。 バスケットボールチームの栄光を描いた映画『勝利への旅立ち』を観たルディ自身がオファーを出し、監督、脚本とも同じスタッフで作った作品らしい。 あ…