毎日Netflix

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主にNetflixで観た映画の紹介、劇場で観た映画も。

Netflixで観た『アナベル 死霊人形の誕生』は和製ホラーを彷彿させる怖さを備えた良作だった。丁寧に描かれる人物描写によりキャラも立ち、飽きることなく最後までずっとビクビクさせられた。

アナベル 死霊人形の誕生

 洋物のホラーにありがちな物理的な霊の描写は和物を見慣れた日本人にとっては「ただ驚かせているだけ」というような印象を持ってしまう。「和物の方が怖い」という人がいるのも事実。しかし、コックリさんで現れるようなイタズラをする霊に対する認識として、日本は『低級霊』と呼ぶのに対し、向こうは『悪魔』と呼んだりする。
 そこら辺を認識していれば洋物ホラーも楽しく観れたりします。異文化を受け入れる心を手に入れる。甲本ヒロトの言葉を借りると、幸せを手に入れるんじゃない、幸せと思える心を手に入れるんじゃってやつですね。異文化を手に入れるのではなく、異文化を受け入れる心を手に入れ、広く柔軟に拾っていこうと。何言ってるかよくわからないかもしれないですがそこらへんはピースな愛のバイブスでポジティブな感じでお願いします。
 今回紹介する『アナベル 死霊人形の誕生』もまた驚かしが満載な作品になっておりますが、和物の怖さ、というか和物のアイツそのものな動き、そしてまた違う和物のアイツ、みたいな動きを入れてきていたりで、和製ホラーの怖さもしっかり備えており、見応えがあります。ソウシリーズのジェームズワンが監督をし、絶賛された『死霊館』のテイストを損なうことなく、見事に仕上げてきました。

 2013年のホラー映画「死霊館」に登場する実在の人形、アナベルの恐怖を描いた「アナベル 死霊館の人形」の続編。「ソウ」シリーズのジェームズ・ワン製作のもと、「ライト/オフ」のデビッド・F・サンドバーグ監督がメガホンをとり、アナベル人形誕生の秘密を描く。12年前に幼い娘を亡くした人形師とその妻が暮らす館に、閉鎖された孤児院から6人の少女とシスターがやって来る。新生活に期待を膨らませる少女たちだったが、館内には不気味な雰囲気が漂っており、不可解な現象が次々と彼女たちを襲いはじめる。脚の不自由な少女ジャニスは、ある晩、いつもは鍵がかかっているドアが開いていることに気づく。その中にいたのは、館の主である人形師がつくった人形アナベルだった。呪いの封印を解かれたアナベルは、おびえる少女たちを執拗に追い詰めていく。出演は「007 スペクター」のステファニー・シグマン、「ヴェンジェンス」のタリタ・ベイトマン、「ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す」のルル・ウィルソン。(以上、映画.comより)

予告編↓

87点

 死霊館シリーズに出てきたアナベルという人形をシリーズ化したアナベルシリーズの第二作。時系列で言うと第一作『アナベル 死霊館の人形』の前、一番初めになるのでこれから観ても全く問題ないですね。
 序盤からゆっくりと丁寧にドラマが描かれ、それによりキャラが立ち、感情移入もしやすくなります。ありがちな誰が誰だかわからなくなるということもなくなる。事が始まるまでがダルいと言う人もいるかと思いますが、私的にはダルさは全く感じませんでした。寧ろ、急な事の始まり方、ぶっ飛びに笑ってしまったくらい。
 
 名作『死霊館』に通ずるサイコーな怖さの演出、細かいところから派手なところまで。ずっとビクビクさせられるフェイントの巧みさ、さながらネイマールロナウジーニョ、いや、デニウソンといったところか。
 死霊人形誕生のきっかけにしっかりドラマがあり、描けている点もすごく良かった。作りが丁寧、雑な部分がさほど見当たらない。

 噂では人形繋がりであの『チャイルドプレイ』のチャッキーとの共演が予定されているとかいないとか…
 チャッキー物には笑えるホラーという印象が強いので、どっちに振るのか。普通に考えてしっかりしたホラーになりそうですが、是非ジェームズワン監督のを観てみたいところです。
 名作『死霊館』もNetflixで観れるので是非!


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