毎日Netflix

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主にNetflixで観た映画の紹介、劇場で観た映画も。

『デビル』をNetflixで観た。シャマラン原案、悪魔要素の入ったエレベーター密室劇。10ピースくらいのパズルを完成させてスッキリする感覚。薄味のパスタ。

デビル

 M・ナイト・シャマランがアイデアを書き溜めたノートがあるらしく、その中からチョイスした物を他の監督に撮らせるという企画らしい、今回紹介する『デビル』
 シャマランといえば、友人から『シックスセンス』のネタバレを「もう観てるよね」的な感覚で「あれわかるよね」なんつってバラされてから観る気が起きなかったわけですが、一応観ておこうかとシックスセンス含め『ヴィジット』や『スプリット』なんかを観て感じたのは、この監督の作品は結構「オチや展開が読めてしまう」ということ。オチが見所ではない、オチがわかった上で観るとまた違う面白さがあるタイプの作品であればいいのだが、シャマランの場合、モロ、オチが見所なタイプなので私にはハマらなかった。
 その下地があった上で観た『デビル』は、その「読めてしまう感」が終盤、自分に上手い具合に働いて逆を突かれ、素直に楽しめた。ただ、それだけといった薄味な印象が残った。


高層ビルで男が墜落死し、現場に急行した刑事ボーデン(クリス・メッシーナ)は、ロザリオを握りしめた死体に違和感を感じつつも、状況から自殺と判断する。ちょうどそのころ、同じビルのエレベーターが突然停止し、閉じ込められた5人の男女が、照明が消えるごとに1人ずつ無残な死を遂げるという奇怪な事態が起きていた。
シックス・センス』のM・ナイト・シャマランが長い年月をかけて練り上げてきたアイデアを、将来有望な映画作家たちが映画化するプロジェクト「ザ・ナイト・クロニクルズ」の第1弾。『REC:レック/ザ・クアランティン』のジョン・エリック・ドゥードルが監督を務め、高層ビルのエレベーターで繰り広げられるショッキングな密室劇を描く。ホラーの恐怖と謎解きのミステリーが融合した、先の読めない衝撃的な展開が見どころ。(以上、シネマトゥデイより)


予告編↓

70点


 「地上にいる悪魔」の説明が最初に入る。信仰心や悪魔、赦しや懺悔、宗教的な理解がある人でないと理解できない部分があるかもしれない。
 エレベーターの中に閉じ込められている人間の中に悪魔が紛れているかも、といったお話。
 信仰心のある警備員だけが確信している「悪魔の存在」
 本当に悪魔の仕業であるかのような惨劇がエレベーター内で起こる。

 この映画には「テンプレ感」が満載だ。「エレベーター内に閉じ込められる」このシチュエーション自体結構ありがちなので、テンプレ感がますます増すわけです。
 ミスリード全開なキャラクター、展開。電気が消え、画面が暗転、明るくなると何かが起こっている。男女比率、女のキャラ。そんなテンプレ感から「どうせ犯人こいつだろ、シャマランだし」みたいな安易な予想をさせるほどのテンプレ感。その安易な予想をスルッとズラされて「あーそうきたか」と、終盤からちょっと面白くなりました。

 そして罪と罰、懺悔、赦しの展開、信仰心の無い刑事ボーデンが信仰への扉を開けられるのか、といった部分も見所かもしれません。

 物語のパーツとパーツがパチパチとハマり、綺麗にまとまった作品。惨劇も既視感のある描写で綺麗なもんです。80分くらいの映画なのでサクッと観るのに良いかもしれないですね!

デビル (字幕版)

デビル (字幕版)

凄いぞ! エレベーター

凄いぞ! エレベーター

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