毎日Netflix

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主にNetflixで観た映画の紹介、劇場で観た映画も。

賛否の分かれる映画『私の中のあなた』をNetflixで観た。私は賛だ!

私の中のあなた

 Netflixの良いところは監督や役者を追っていけるところにもある。私がこの映画に出会ったのもこの機能のおかげだ。ライアン・ゴズリングを追って未見の物は無いかとNetflixを巡り『きみに読む物語』に出会い、感動し、その監督、ニック・カサヴェデスを追ったところ、この映画に行き着いた。
 『きみに読む物語』もそうだが、お涙頂戴を押し付けてくるような宣伝が自分的には距離を置いてしまう要因になって、観ないままスルーしてしまうことがよくある。
 喰わず嫌いは良くないですね!
 
 今回紹介する映画はいわゆる『難病物』
 親の理解を求めて奮闘する娘に涙する。

 白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして作られて産まれた11歳の妹アナは、ある日突然、「自分の体のことは自分で決める」と臓器提供を強いる両親を相手に訴訟を起こすが、その裏にはある思いが隠されていた……。
 ジョディ・ピコーのベストセラーを、「きみに読む物語」のニック・カサベテス監督が映画化。主演は自身初の母親役となったキャメロン・ディアス、アナ役に「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン。(以上、映画.comより)

予告編↓(ネタバレ回避のため敢えて英語版)

92点

 賛否が分かれる作品になっている今作、否の理由の一つとして『デザイナーベビー』としてアナを産む母親サラと、アナに対するサラの態度が倫理的に受け付けず、「こんな親いるかよ」という感想からノレない人が酷評していたりする。
 確かにそう思う気持ちもわかるが私はそもそもサラを価値観がおかしい人として描いていると見たのでサラに感情移入することは無かったし、酷い価値観だけどそこに愛が無いわけじゃないのも見てとれた。我々が「そりゃないよ」と思うこともサラにとって『家族は助け合う物』という価値観の範疇なのだと。
 いわゆる軽度の『毒親』みたいな感覚で見ていたので、この親を相手に奮闘するアナに終始感情移入してしまい、終盤は涙腺崩壊しました。


 あと、この映画について調べているうちに見つけた、実話を元にした作品ということに私は疑問を抱きました。
 『デザイナーベビー』という遺伝子を操作して親の望む外見や体力、知力等を持たせる技術、これで産まれた3人の親を持つ子供が〜の記事はどこかで読んだことがあるが、倫理的観点から見て今作のような、ドナーとしてのデザイナーベビーが産まれてるとは思えない、実話を元にして脚色された原作を元にした映画なんじゃないかと…

 と、ここまで書いたところで気になり、調べたらありましたすいません。↓

 兄を助けるために生まれた「救世主ベビー」:朝日新聞GLOBE+

 倫理論争が続く中、こういう映画でまた考えてしまいますね。誇りを持って兄を助ける救世主ベビーもいれば、本当に嫌だと親を訴えるデザイナーベビーが現れるかもしれない。問題提起的な映画としても秀逸です。


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