毎日Netflix

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(92点)『ハンソロ/スターウォーズストーリー』はしっかり期待に応えてくれた。スターウォーズと西部劇の融合。ハンとチューイのファンなら最高に楽しめる傑作!(後半ネタバレ有)

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

 スターウォーズの中で一番好きなキャラクターがハンソロな自分としてはかなり期待していた作品。エピソード4での、仕事を終え、あっさり帰ったと思ったらここぞという時に戻ってきてピンチを救うという光景を見て「こいつ最高の男だな」と「なんで戻ってきたん」と、そこからハンソロには一目置いておりました。
 相棒チューバッカとの出会い、共闘。もうこの二人の活躍を見れなくなった今だからこそ観るたびに感慨深くなる作品でもある。スターウォーズ最終回として見納めるのも良いかもしれない、なんつって。
 そんなハンソロのスピンオフ『ハンソロ/スターウォーズストーリー』はスターウォーズと西部劇の融合した最高のエンターテイメント映画だった。


 「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」に続く「スター・ウォーズ」シリーズの知られざる物語を明らかにするアナザーストーリー第2弾で、ハリソン・フォードが演じたシリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の姿を描くSFアドベンチャー
 シリーズ第1作「スター・ウォーズ 新たなる希望」でルークやレイアと出会う前のハン・ソロが、アウトローながら内に秘めた正義感で数々の試練に立ち向かっていく姿を描く。
 若き日のハン・ソロに扮したのは、「ヘイル、シーザー!」で注目された新星オールデン・エアエンライク。同じく若き日の悪友ランド・カルリジアンをドナルド・グローバーが演じ、エミリア・クラーク、ウッディ・ハレルソンらが共演。ハン・ソロの無二の相棒となるチューバッカも登場する。
 「ダ・ヴィンチ・コード」などで知られるベテランのロン・ハワード監督がメガホンをとった。(以上、映画.comより)

予告編↓

92点

 期待が大きかった分、予告編を見て感じた「ハンソロっぽくない!」という印象を見事に覆してくれた。しっかり若きハンソロだった。
 
 スターウォーズのスピンオフとしての前作『ローグワン/スターウォーズストーリー』では『戦争映画』というジャンルに振り切って描いていた印象があるが、今作は『西部劇』である。焚き火を囲んでのキャンプだったり、列車強盗、決闘でのカメラアングル等、西部劇あるあるなシーンが続々出てくる。そしてファルコンをランドからゲットしたギャンブルがテキサスホールデムだったという、遥か彼方の銀河系でテキサスホールデムが!

 スターウォーズ版となって展開される列車強盗のシーンは「とりあえずここで一盛り上がりしとけ」的な派手な絵面でこの作品に対する期待が膨らむ。序盤の掴みとして非常に良かった。
 終盤のゲーム的な展開の転回劇にも言えるが、この作品は非常にゲーム的なストーリー展開、ハンソロの明かされている過去を回収していく。チューバッカ、ランド、ファルコンは勿論のこと、ダイスやケッセルラン、先日6000万円で落札されたハンソロのブラスター銃等、ライト層なので見落としている物もあるかもしれない。そこに明かされていなかったメインストーリーが乗り、小ネタも入ってくる(名前の由来とか)

 ここからネタバレを含んでいきます。


 個人的に満足だったのですが若干物足りなかった部分として、チューバッカとの出会いシーンがあります。満足ですよ?すごい良かったんですけど、ハンソロとチューバッカのファンである私はすでにどこかで二人の出会いをざっくり説明している物を読んでいて、そのイメージ上の出会いに比べると今作の出会い、からの共闘はあっさりしていたなと感じました。

 私が想像していた物では、チューバッカは帝国側の奴隷として働かされていて、帝国軍だったハンソロはそれを常に見ていた。そして脱走する時にチューバッカを助け、共に脱走した。その恩をいつまでも忘れずに相棒としてハンソロに尽くすチューバッカ、なんて健気なんだ。という物。今作ので満足ですよ?満足なんですけど仕方がなかったのかなんて思ったりもします。理由は後述します。

 あと一緒に列車強盗をする人たち、キャラ付けもしっかりしていてこれから良い仲間になっていくんだろうなと思っていたら思った以上に早く退場なされてしまって、あぁ勿体ないと思った次第でございます。

 この二箇所をあっさりさせた理由として、単純に「深く描くと長くなってしまうから」なんじゃないかと考えました。昨今、特にこのようなエンタメ大作というのは「短い方がウケる」みたいなのあるじゃないですか。理想は88分!長くて130分!みたいな。こんのくそディ○○ーめ!なんつって。ジョーダンでーす。

 あと忘れちゃいけないのがアイツの登場ですよ。『クローンウォーズ』『反乱者たち』を見ていないと「ふぁ!?」てなるアイツ。モール。
 私はどちらも見ていませんが解説サイトで読んでとりあえず把握はしておりました。だからこそ、これをこのシリーズに出しちゃうんだ…みたいな、せっかく痛快な作品として完成されるであろう今作にこういう「知らないと謎が残る」部分を出してしまうんだ…という。
 解説サイトを読んだだけの私がざっくり知らない人用に説明すると、ファントムメナスでモールはオビワンに真っ二つにされて落ちて退場するのだが実は上半身だけで生きていて、オビワンへの激しい復讐心で頭ん中いっぱいになっていたところを弟だかに救われてへんな義足を付け替えながら一緒に第三勢力として活動をしつつオビワンを追い続け、見つけて対決するも負け、オビワンとの最後の会話の中で選ばれし者(ルーク)の存在を知り、彼が帝国への復讐を成し遂げてくれると信じ、オビワンの腕の中で息を引き取る、といった流れ。
 
 今作で出てきたモールは第三勢力として活動中のモール?なのか?
 ここら辺はサプライズしたかったんダネーといった感じで、どうでもいいとこでしたね。

 とにかく、ハンソロとチューバッカが好きな人は絶対楽しめる作品なので、駄作駄作と煽ってPV稼ぎしてるアフィ業者の術中にハマることなく、観るべし!観るべし!

 ハンソロのファルコンを乗りこなすテクニック、個人的に着陸態勢を取ってからの地形を利用した逃亡シーンにアガりました。反乱軍の始まりにハンソロが絡んでいたというのも良い。
 そしてなんといっても副操縦席にチューバッカが座ってかかるあの曲!最高にアガる瞬間。個人的にはエピソード7以降一番好きかもしれない今作。
 何度も言います、このコンビをもう見れないからこそ感慨深い。エピソード7でのチューバッカの咆哮、エピソード8でのチューバッカの哀愁が頭に浮かんできます。

ハン・ソロ ありがとー!ロン・ハワード ビゴッ!



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