毎日Netflix

毎日Netflix

主にNetflixで観た映画の紹介、劇場で観た映画も。

『6アンダーグラウンド』(Netflixオリジナル映画)を観た。マイケルベイ節炸裂で細かい所も気にせず楽しめるがパルクールの撮り方だけは気になった。

6アンダーグラウンド

 Netflixオリジナルの勢いがすごい。
 直近で観たNetflixオリジナル映画も全部良かった。



 Netflixの勢いは止まらない。
 嵐のドキュメンタリーも来る予定で日本の会員数もガッツリ増える気がする。
 今回紹介するNetflixオリジナル映画『6アンダーグラウンド』の監督を務めるのはマイケル・ベイ
 自分を死んだことにして身を隠した者たちが悪いやつをやっつける映画。シンプルです。
 マイケル・ベイ節が炸裂していて好きな人には堪らん映画と言ったところ。
 派手なアクション、カメラワーク。シンプルでわかりやすいストーリー。
 ちょくちょく入る「面白いやろ?」的な小ネタにあざとさが見えたりと若干細かい部分が気になったりするが、意外にしっかりカタルシスが味わえる展開が待っていて個人的には楽しめた。
 しかし、劇中出てくるパルクールのシーンにはパルクール好きとして結構勿体無い撮り方をしてしまっているなと感じた。

トランスフォーマー」「バッドボーイズ」シリーズをはじめ、「アルマゲドン」「パール・ハーバー」など数々のアクション超大作を手がけてきたマイケル・ベイ監督によるNetflix映画。世界随一のスキルを持ち、過去を消して未来を変えたいと願っている男女6人のスペシャリストたちで結成されたクセ者チーム「6アンダーグラウンド」が挑むミッションを、マイケル・ベイ十八番のド派手なカーチェイスやスリリングな銃撃戦を交えて痛快に描くアクション。チームのリーダーを「デッドプール」のライアン・レイノルズが演じ、「グランド・イリュージョン」のデイブ・フランコメラニー・ロラン、「ボヘミアン・ラプソディ」のベン・ハーディらが共演。脚本も「デッドプール」のポール・ワーニック&レット・リースが手がけた。(以上、映画.comより)
↓予告はこちら

81点
 6種6人の凄腕がチームを組んで目的を達成するといった既視感のある内容。冒頭からマイケル・ベイ節が炸裂。
 見た目は派手だがなんとなく各キャラクターが薄い印象。せっかく漫画的な設定なのだからオーバーにでも色を付けてくれた方が面白みが出た気がする。
 こういう映画で序盤に各キャラクターのスキルを魅せる展開はありがちだが、それはあえてスルーする必要も無いくらいアガるテンプレなわけで素直にやっちゃってくれちゃった方がこっちとしては嬉しい。
 6人の中の1人、パルクールを魅せる身軽なキャラクターがおり、パルクール好きな自分としては彼の存在に期待して観ていたのだが、撮り方がやはりマイケル・ベイ的な撮り方をしてしまっていて魅力が半減しているように感じてしまった。
 パルクールというのはウィキペディアによると“フランスの軍事訓練から発展して生まれた、走る・跳ぶ・登るといった移動所作に重点を置く、スポーツもしくは動作鍛錬”だそうだ。
 自分が昔よく観ていたパルクール動画はYouTubeで上げている人たちのを観ていたのだがその魅力とは、目的地までのルートを最短で到達するというところ。
 例えば建物の屋上がスタート地点、ちょっと行ったところの道端がゴール地点として最短ルートを走り抜けていくわけだ。
 まずは屋上の障害物を利用して隣の建物へと飛び移っていき、その建物の屋上から内部へと入り、下へ下へと飛び降りたあと道端に出てゴール。
 これはちょっと長めだが、重要なのはこのシーケンス。スケボーと同じで一連の流れがあってアガるものなので、単発の『凄い動き』の連続を魅せられても「へぇすごいねぇ」としかならないわけです。
 ましてやパルクールはスケボーと違ってその動き自体にはさほど驚きが無いのがほとんどなわけで、一連の流れがやはりアガるポイントなのですが劇中撮られるパルクールの動きはカットで割ってしまっていたり遠目近目をカメラグイングインさせて撮っていたり、流れが感じられない。
 スケボーに乗るシーンも一瞬出てきたりと、「あぁ…こういうのやりたかったんだね…」といった感想が出てきてしまった。
 『ヤマカシ』というリュックベッソン原案脚本のパルクールの映画がある。これもまた撮り方が気になってしまって観ていられなかったのを覚えている。
 パルクールの大会というのもあって会場に作られた人工のコースで行うものなのだが、これがもうどうしょうもないくらい面白くないんです。※個人的な感想です。
 スケボーならそのトリック自体にアガるポイントがあるので成り立つのですが、パルクールの場合作られたコース上でピョンピョンしたところで全く魅力を感じない。やはり街中を颯爽と駆け抜けていくシーケンスにこそ魅力があるわけです。
 凄い動きを単発で魅せる連続よりきっちりキメてる一連のシーケンスの方がイケてるわけです。
 劇中描写されるパルクールは短すぎるんです。一連のシーケンスを意識して長めに尺を取って見せた方がイケてるものが撮れる。言っちゃうと後ろから追うカメラ1つでもイケてる映像が撮れる。
 欲を言うとスケボー出すならもっと出して欲しかった。スケボーというアイテムがあればもう色々出来ちゃいますよ!
 
 細かい気になる部分はストーリー終盤に訪れるカタルシスで全て吹っ飛びましたが、このパルクール部分だけは残念な思いが残りました。勿体ない感からくるものだと思います。
 
 ジャスミン革命から始まる革命の連鎖を見てきた世代として、終盤の流れはアガりましたね。ただ、その後をあまり追わずに気付けば次の展開にサクッと行ってたりして、この映画は全体的に軽い印象。薄いわけではないけど軽い。良い意味でも、悪い意味でも…
 軽いからこそ気楽に観られます。個人的にはなんだかんだ楽しめました。

 次は何を観ようか…マイリストが増えていく一方です…

g