映画『ジグソウ:ソウ・レガシー』はシリーズ未見でも観れる作りになっていた!(78点)
いまや「スプラッター映画といえば」で名の上がる作品となったソウシリーズ、自分も好きなシリーズであり、その続編っぽい映画が公開されるとの事で今一度過去作をおさらいし、満を辞して鑑賞してきた。
過 去 作 お さ ら い す る 必 要 な か っ た 。
シリーズ観ていなくても観れる作りになっていた。
シリーズ後半になるにつれて正直失速気味になっていったので、もうええわ的なファンを呼び戻すよりも新規ファンを増やす方向に持っていったのかもしれない。
ー終盤ネタバレ有ー
監督はプリデスティネーションのマイケルスピリエッグ、ピータースピリエッグ兄弟。
こちらはNetflixに入っております。一度観た段階で全てを理解出来ず、悔しくて二回観た作品。面白かったです。
ちなみにソウシリーズも一作目以外Netflixに入っております。一作目が入ってた頃もあった気がするのですが何故か一瞬で消えたような気がします。
今回紹介するソウレガシーにもプリデスティネーションのような難解なトリックが仕掛けられているのかと思いきや、やはり新規ファン向けなのかわかりやすかった。
しかしツイッターなどでの感想を見るとちらほらストーリーよくわからなかったけど面白かったとの意見もあるのでそこらへんは人によるのでしょう。
あらすじをザックリ紹介すると、
いくつかの死体があがったとある街にて警察はその特徴的な死に様からジョン・クレイマーの名を上げ捜査を始める。しかしジョンは十年前に死んでいる。模倣犯の犯行なのかそれとも…
シリーズファンにとっては物足りない部分はあるが「面白かった頃のソウをもう一度」的な意欲が感じられて少なくともシリーズ終盤より全然面白かった。
初めて観る人の方がより楽しめる作品かもしれない、その理由は後述するが基本的に抑える所は抑えていて、やはり「ゲーム」は「クリア」を用意する事でその「ゲーム」自体にも面白味が出るわけで、シリーズ終盤ストーリー上そうする演出は間違っていないとはいえ「ゲーム」の仕様が変わっていったっていうのも失速原因の一つであったと今作を観て再認識した。
あとゴア描写、個人的にはかねがね満足な出来だった。しかし「CG臭さが鼻についてリアルじゃなくなった」との意見もあったりする。おそらくラストの一番エグいやつのことを指しているのだろうが、自分結構リアルのグロ動画的な物も見たりするので言わせてもらうと、リアルこそCGぽかったりするぞ、と。昔、ネット某所で首切り動画が出回っていたことがあって、結局フェイクって事で落ち着いていたのだがその後モノホン首切り動画が出回り、やはりあれはフェイクじゃなかったって流れがありまして。
CGっぽい描写は540度くらい回ってリアルだったりするわけです。
ーここから微妙にネタバレー
ただ、もうちょっとオマージュを入れてくれても良かったかなーと、死体がずっと側にあって…的な、アレとか。すんなりフード外してワーオよりニヤッと出来たはず。
あと、シリーズ共通してあるお約束を何故外したのか、それは入れてくれよ感はおそらくシリーズファンは皆思ったのではなかろうか。
扉閉めるシーンあるのに!「焦らしやがってこのこのこの〜」「最後だけ言うパターンかこのこのこの〜」からの〜
「いえやおい!!」
あいつしか出てこんし!
ーここからネタバレー
あとシリーズファンであればあるほどジグソウが生きている事自体あり得ないし、というかあって欲しくない、あったとしたら凄い冷めるし、まさかそんな冷める展開にしないだろうし、まさかクローンがいたとかそういう展開だったらマイナス一億万点レベルの糞認定不可避だろ的思考から導き出される展開はもう一つしか無いわけで、トリックが予測出来てしまうわけです。
なるほどこれは生きていた頃の映像なんだなと、じゃあ今起きている事は…皆顔潰れてるし…「はっはぁん」ですよ。
実はシリーズで一番面白いとされる一作目も「立ち上がるあいつ」を不覚にも予測してしまっていたので衝撃が若干薄らいでしまって寂しかった。
というのもあり個人的に二作目が一番好きだったりします。あぁだから今作ソウレガシーも「時間トリック」という部分で好きな部類なのかなと。
これの続編も作ろうと思えば全然作れるだろうし、もし続編が製作されるのであればお約束はきちんと入れて欲しい、ということで、
ゲームオーバー!