毎日Netflix

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主にNetflixで観た映画の紹介、劇場で観た映画も。

年末年始にオススメ。Netflixで観られるドラマ、マイベスト4選。

 自分はもっぱら映画専門で、映画を観るためにNetflixを利用していたのですが、よく聴いているラジオにてジェーンスーという方がオススメしていたオレンジイズニューブラックというNetflixオリジナルドラマを観てみたところ、どハマりしてドラマも観るようになりました。
 いうても昔から日本のドラマはそこそこ観ていて、その中でも池袋ウエストゲートパークが自分の中でのマイベストでした。
 それを更新したのがオレンジイズニューブラック。最終話を何度観ても泣けてくる。思い出すだけで込み上げてくるものがある。
 そんなオレンジイズニューブラックに感動してドラマの面白さを思い出し、ファイナルシーズンが来るまでの間に『ストレンジャーシングス』を観てみた流れ。それが面白く、設定が似ているドイツドラマ『DARK』を観てみたところ全然似て非なる物、というか別物といってもいいくらいに暗い。終始暗く、難解なDARKにのめり込み、その後気になっていた日本のドラマ『チャンネルはそのまま!』を観てほっこりした流れ。
 年末年始、あなたもドラマデビューしてみませんか?
 ということで自分がハマったこの四つのドラマを順に紹介していきたいと思います。

オレンジイズニューブラック

 Netflixで1番視聴されたNetflixオリジナルドラマ、らしいこの作品は7シーズンもあるので手が出しづらいかと思いますが、本当に素晴らしい作品なので1番に持ってきました。
 女刑務所の話なのですが、刑務所の中に小さいアメリカがあるような、色んな人種が集まって生活しているわけです。
 そこでの人種間の付き合い方、癖のあるキャラクターの海に飛び込む主人公パイパーのキョドりっぷりが面白い。
 序盤はそんなパイパーが可哀想に思えるような展開。しかしそれは刑務所で生き抜くには彼女らのように強くならなければいけない、そのボーダーラインまで行くのに必要な試練なのだ。
 初めは酷いと思っていた人がよく考えるとそこまで酷くない、というか寧ろそこで生きるヒントをくれていたり、時には手助けをしてくれたりする。
 彼女らの普通がそれなだけで別に意地悪しているわけでもない。
 そんな彼女らの印象が初見時と変わっていく面白さがこのドラマにはある。
 感じ悪い人が実は良い人だった、みたいな現実にもよくある偏見を自然にしてしまっている自分に気付かされる。
 刑務所の日常が描かれる中、彼女らが何故刑務所に入ることになったのか、という話が断片的に入ってきて切なさに襲われたりもする。
 断片的だから全ては見えてこない、じゃあこの人にも、あの人にも切ない事情があるのかもしれない。そう考えながら観ていると、感じの悪い人を安易に嫌って見ることが出来ない。
 逆にパイパーの悪いところが見えてきたりするのも面白い。
 シーズン序盤は社会派コメディとして楽しめるのだが、中盤から一気に空気が変わる。とある大きな事件が起きて人種間の壁がその時だけ無くなる、そこのカタルシスには鳥肌が立った。
 そこからはシーズン序盤のコメディ調が懐かしくなるくらいシリアスな展開になっていく。
 濃厚なエッチなシーン等もたくさん出てくるので、完全に大人向けのドラマになっております。家族で観るのは避けた方が良いでしょう。
 色んなキャラクターが出てきますが、だいたいのキャラが濃いのでおそらく誰が誰だかわからなくなるということは無いでしょう。
 何度でも言いますが生涯ベストのドラマです!

ストレンジャーシングス

 オレンジイズニューブラックのシーズン6を観終わり、ラストシーズンまでの間に観たドラマ。
世間の評判に乗っかった形。
 1人の子供が行方不明になり、その友達3人が捜しに行くという物語。
 捜索にあたるのはその子供グループ、いなくなった子供の母親と警察署長のグループ。そしていなくなった子供の兄のグループ。
 この三つのグループが別のルートから捜索にあたり、集合する展開。ここが気持ち良い。
 何故かゲームのFF6を思い出した。別々のグループを作って3つの場所を同時進行で進めていき、最後に集合する。
 現在シーズン3まで公開されているが3つともこの構成。
 そしてこのドラマの魅力はなんといっても子役でしょう。
 よく言われているのがスタンドバイミーとグーニーズ、そしてitを合わせた感じ。そこに超能力者の子が入ってきてキャリーも入ってるかな、みたいな。
 とにかく子役の魅力が半端ない。
 シーズンが進むごとに成長していき、もう短パン履くのきつくないすか状態になっているが、シーズンは続くようです。
 事態は深刻だが雰囲気は明るくコメディ調。
 シーズン3までくるともう子役が子供じゃなくなってくるが、最高に笑ったシーンが出てきたのでシーズン3も大好きです。ジャスティンのあのシーンはマイベストシーンかもしれない。
 クトゥルー神話を知っていると話がわかりやすいと思います。
 知らなくてもわかるくらいシンプルですが、クトゥルーへの理解が無いとまたこういうパターンかと思ってしまうかもしれない。
 クトゥルーというのは文化なので理解して楽しみましょう。
 ちなみにクトゥルフ神話とも言いますが同じ物です。
 後々有名になった方の呼び方がクトゥルフの方で、元々は日本語で表記出来ない発音であるフの部分は表記されていませんでした。

DARK

 ストレンジャーシングスを観た後に気になって観たドイツのドラマ。SFです。
 一人の子供が行方不明になるというストレンジャーシングスと同じような始まり。
 だが、こちらはずっと暗い。笑い無し。ずっとシリアス。重い。難解。
 今回紹介する4つのドラマの続編が同時に来たとしたら間違いなくこれを最初に観始めるでしょう。そのくらい続きが気になるドラマNo. 1です。
 現在シーズン2まで公開されていてシーズン3の撮影中。
 シーズン2ならすぐ追いつけそうと軽く乗っかれそうですが、このドラマは非常に難解なドラマなのでかなり気合いを入れて観ないとついていけなくなってしまいます。
 まず、登場人物が多いということ。誰が誰だかわからなくなったらもう詰みです。
 全体がミステリーになっているので出てくるキャラクター全員を把握しておかないとすぐ置いていかれます。
 相関図を公式が用意するくらい重要な部分です。
 しかし間違って最新の相関図を見てしまうとそれがネタバレになってしまうので有志が作成したチャプターごとの相関図を用意してください。ググったら出てきます。
 各キャラクターの関係性までも把握しておかないといけません。
 謎に謎が重なっていくので一つ目の謎をきちんと把握してから次の謎を重ねていかないと、一つ目の謎を再度考察したあと重なった謎を考察し直さないといけなくなったりします。
 これがこうだとするとそこに重なってきたあの謎はこういうことか…ということは、はっ!みたいな連続です。
 更に、更にですよ、現在の関係性を把握した次は各キャラクターの過去での関係性も把握しないといけなくなります。演者も変わります。過去の物語も描かれていくのです。
 掬いは結構似ている人が過去を演じているということ。キャスティングお見事!
 そして次は…
 把握しないといけないことが山積みです。相当脚本練り上げています。ドイツヤバイす。
 毎回次が気になるラストを持ってくるので1話だけ観ようと思っても3話観てたりします。
 とにかく次が気になりまくる展開。シーズン3が来る前に一度気合いを入れて復習しないといけない。
 本当にずっとシリアスで暗くて重いです。油断していると重要な部分を見逃します。気合いを入れて観ましょう。観たもの同士で考察し合うのも楽しいでしょう。
 今回紹介する4つのドラマのうち完結していないドラマはストレンジャーシングスと、このDARKのみ。そして次のシーズンが先に来るのは間違いなくこちらなので今から追いかけるのならこれが一番のオススメかもしれません。

チャンネルはそのまま!

 DARKがドイツ代表ならばこちらは日本代表。
 2019年日本民間放送連盟賞のテレビ部門でグランプリを受賞したらしい。
 今まで紹介したドラマの中でも一番気軽に観られるドラマです。わかりやすく言うとショムニみたいなドラマ。もっと古いので例えるとナースのお仕事。ハートフルコメディといった感じか。
 主演は芳根京子
 北海道のテレビ局『HTB』の開局50周年を記念して作られた、テレビ局を舞台にしたドラマ。新しく建った新社屋をライバル社、旧社屋を主人公の雪丸らが働く会社として使っている。
 HTBといえば『水曜どうでしょう』という全国へと人気が広がった番組を作ったローカル局
 自分は道民で、しかも眠い目をこすりながら深夜、自分の友人らとの間だけで話題になっていた状態の水曜どうでしょうをリアルタイムで見ていた世代なので思い入れも深いです。
 大泉洋安田顕チームナックスが全員登場。そして監督に水曜どうでしょうディレクターの藤Dも参加し、出演もしている。ちなみにうれしーもひょっこり登場します。
 更には「ミスター」こと鈴井貴之他、オフィスキューの所属タレントが全員出ています。
 総監督には踊る大走査線シリーズ、映画『幕が上がる』の本広克行
 この『幕が上がる』も良かったですね、Netflixにも入っていたのですが今確認したら消えていました...
 ももいろクローバーZのメンバーが主演を張っている高校演劇部を舞台にした青春映画。自分はアイドルに疎いのでこの人がメンバーだったのかと後で気付いたりもしましたね。
 そんなももクロの人もこの『チャンネルはそのまま!』のどこかにちょい役で出てきます。モモノフの方はチェックしてみてもいいんじゃないでしょうか。本当にちょい役ですけど。
 そんなゲスト出演者もたまに出てきたり、泉谷しげるさんは結構な主要人物として出てましたけど。雰囲気の良い現場で楽しく撮られているのを感じるドラマ。というのも撮影の様子などをHTB公式チャンネルがYouTubeに載せていたりするので、観終わったあとにそれを観て楽しむといったことも出来ます。
 自分はこのドラマで芳根京子さんを知ったのですが、ハマリ役とはこの事といったくらいにハマっていて好きになりました。
 序盤はリメイク版ショムニの本田翼さんそのままなイメージを受けましたが、回が進むごとにどんどんそのキャラクターの魅力に惹かれていきます。
 それは劇中でも起こっていくことで、『バカ枠』として採用された主人公、雪丸が意外な活躍を見せていくドラマです。
 ほぼ1話完結型のドラマであり、全5話というサクッと観やすい作品。
 深い社会問題が見えてくる展開などもあり、中々侮れない。おそらく原作の漫画が良いのだろうと思う。
 小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』で、2008年から2013年まで連載された佐々木倫子さんの漫画が原作になっております。その漫画の制作に『HTB』が全面協力していたという繋がりがあり、実写ドラマ化へと繋がったわけですね。
 水曜どうでしょうを観ていたらわかる小ネタなども入っており、どうでしょうファンの方は俄然楽しめるでしょう。オススメです。

 以上、映画派の自分がハマったNetflixで観られるドラマ4選でした。
 ドラマは1話1時間ほどで観られる上、1話ごとにきちんと盛り上がりポイントも作られているというところが魅力ですね。
 そしてそれが10話ほどもあるので、キャラクターに対する愛着も湧いてくるという。
 長い時間をかけて少しづつ観るのも良し。ビンジウォッチと呼ばれるドラマの一気見をするも良し。
 まとまった時間を取れる年末年始にあなたもビンジウォッチしてみませんか?

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