毎日Netflix

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主にNetflixで観た映画の紹介、劇場で観た映画も。

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Netflixに来た『ドント・ブリーズ』を観た。ツッコミどころが満載だが盲目の退役軍人との密室隠れんぼによるスリルある展開は楽しい。アイデア一本系。

ドント・ブリーズ Netflixが値上げを発表しましたが、(650円→800円 950円→1200円 1450円→1800円)元からこの価格でも入っていただろうと考えると気持ちが楽になる気がしますヨ。 そんなNetflixにまた話題作、『ドント・ブリーズ』が入りました。 盲目の凄腕退…

Netflixオリジナル『最後の追跡』を観た。2人の銀行強盗を追う2人のテキサスレンジャー。4人のカウボーイによる馬を車に代えての現代西部劇が繰り広げられる傑作でした。脚本は『ボーダーライン』のテイラーシェリダン。

最後の追跡 存在は知っていたが詳しくは知らずにスルーしていた『最後の追跡』 脚本が『ボーダーライン』のテイラーシェリダンと最近知って早速観てみました。 しっかり『アメリカ』を描きつつ、現代を純粋な西部劇に落とし込んだ質の高い作品だった。家族の…

中国アニメの本気らしい『紅き大魚の伝説』をNetflixで観た。ポニョを観て感じたイケ好かない感情に襲われ不安になるが、ポニョ的サイコパス展開をさせない作りに安心した。(後半ネタバレ)

紅き大魚の伝説 勢いをつけてきている中国アニメが満を持して出してきた大作アニメ映画『紅き大魚の伝説』 自分的にイケ好かない部分のあったジブリ映画『崖の上のポニョ』を彷彿させる展開に不安になるが、ポニョが出来ていなかった部分をしっかり押さえて…

Netflixで観た『アナベル 死霊人形の誕生』は和製ホラーを彷彿させる怖さを備えた良作だった。丁寧に描かれる人物描写によりキャラも立ち、飽きることなく最後までずっとビクビクさせられた。

アナベル 死霊人形の誕生 洋物のホラーにありがちな物理的な霊の描写は和物を見慣れた日本人にとっては「ただ驚かせているだけ」というような印象を持ってしまう。「和物の方が怖い」という人がいるのも事実。しかし、コックリさんで現れるようなイタズラを…

日本劇場未公開『13 LOVE 30』をNetflixで観た。大人に憧れる13歳の女の子がある日突然時を飛ばして30歳に、理想と現実の違いに揺れながら13歳なりに現実を生き抜くラブコメ。彼女にとっての「大切なもの」を見つける物語。「これは単なるSFじゃない!」という私的考察も。

13 LOVE 30 「あの時こうしていれば…」系の作品にある切なさというのは誰もが経験している感情だからこそ心が打たれる。私のような後ろを振り返っては溜息を吐くタイプの人間には特に効く。 今回紹介する映画、『13 LOVE 30』の主人公「ジェナ」はそんな私と…

魅せる画の連続、最初で盛って最後も盛る。話題作『ラ・ラ・ランド』をNetflixで観た。心が打たれたよ。

ラ・ラ・ランド 映画『セッション』で有名になった若き映画監督『デミアン・チャゼル』の作ったミュージカル映画、『ラ・ラ・ランド』がNetflixに来ていたので観てみた。 画の作り方が映画好きが作る映画その物、構図から色使い、伏線や対比、盛りの置き場、…

下肢を持たず、上半身のみでレスリングに挑むザイオン・クラークを追ったNetflixオリジナル『ザイオン』を観た。12分弱の短編ドキュメンタリー。短所を長所に変える身体能力に興奮した。

ザイオン 私は格闘技が好きで、その中でも『バーリトゥード』、いわゆるなんでも有りのルールの物が特に好き。金的も目潰しも有りなバキ的な漫画の世界にまで目を通し、人体の利点を如何に活かし、相手をねじ伏せるかまでの行程に芸術を感じる。 特に異なる…

Netflixで観たR指定CGアニメ映画『ソーセージパーティ』はバカ映画風の深イイバカ映画と思わせておいてバカ映画で着地するアクロバティックなバカ映画だった。

ソーセージパーティ もうこのポスターが全てを表している気がする… 数あるバカ映画の定義のうち、『悪趣味的感性をもとに確信犯的に撮られた映画』という定義に位置付けられるであろう作品が今回紹介するCGアニメ映画、『ソーセージパーティ』。 キャストが…

『ラッセルクロウ×ライアンゴズリング』Netflixで観た『ナイスガイズ!』はライアンゴズリングのポンコツ具合がサイコーにハマって笑えるバディムービー。

ナイスガイズ! プライベートも荒くれ者なイメージのラッセルクロウが示談屋というハマり役、しかしそれ以上にハマっていたポンコツ私立探偵ライアンゴズリング。 コメディとして観ると最高に笑える。コメディが重要な部分にまでかかって来る為、クライムア…

『みうらじゅん×安斎肇』Netflixで観た映画『変態だ』は彼らが真面目に楽しんで作られている様子が眼に浮かぶ怪作。

変態だ 私が大好きな『アイデン&ティティ』の原作者みうらじゅんと、彼と仲の良いイラストレーター、アートディレクター、そしてソラミミストとして有名な安斎肇がタッグを組み製作された映画『変態だ』がネットフリックスに来ていたので、これは観ないとい…

Netflixに来た映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』は現代的なドローン兵器による安全地帯からの一方的破壊行為の残酷さを描いた作品。緊迫感のある傑作。(後半若干ネタバレ)

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 消える前にとブラックホークダウンを観返したばかりなんですが、続けて戦争映画を観て心が撃たれて萎びてます。 今回紹介する映画はイスラム過激派の凶悪テロ組織、『アル・シャバブ』の重要人物をドローン兵器を駆…

{私的考察}Netflixオリジナル作品『エクスティンクション 地球奪還』はブルゾンちえみコスに目が行く映画(後半ネタバレ)

エクスティンクション 地球奪還 絶賛するほどの傑作をNetflixオリジナル映画の中から発掘しようと色々つまんで観てはいるのですが中々見つかりません。今作はその中でも良い方、ではあるがやはり絶賛するまでは行かなかった。見終えてみると長女のブルゾンち…

Netflixで観た『幸せなひとりぼっち』が生涯ベスト級に良かった。超良かった。

幸せなひとりぼっち クレーマー気質の頑固なジジイってのは結構どこにでもいるものですが、真正面から対話を試みてみると意外な一面が知れたりする。彼らは人に知られたくない内面を隠すために、自分を強く見せようとポージングを続けているだけだったりする…

Netflix、7月27日〜29日に消える予定の作品の中から観ておくべき4作品を抜粋!『キックアス』『ノッキンオンヘブンズドア』『ボーイソプラノ』『アイアムキューブリック』

配信終了前に観ていない人は観ておくべき映画を抜粋してサクッと紹介します。 〜まずは7月27日配信終了予定の作品から〜※ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 いつも悪いことばかりする問題児を見放すことなく、歌が上手という彼の良い所を伸ばすために名門少…

Netflixで観た『 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は薄味のミートソースパスタみたいな映画でした。子供向けお化け屋敷映画。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 一時期話題になっていた映画がネットフリックスに来たということで早速観てみました。見た目は良いけどそこに乗せたかったのであろうスタンドバイミー感、グーニーズ感が薄い、ホラー要素も、ザ・お化け屋敷な感じで、…

アウシュビッツにいたおじいちゃんが戦争犯罪者を撃つ復讐劇『手紙は憶えている』をNetflixで観た。衝撃のラスト。見事な復讐劇の考察。(後半ネタバレ)

手紙は憶えている 復讐劇の要はどのような仕打ちを受けていたかであると思う。復讐を誓うに至るまでを丁寧に描くことで主人公に共感し、復讐劇に感情が乗って重みが出る。 今回紹介する『手紙は憶えている』では、その『どのような仕打ちを受けていたか』を…

『ホンモノの気持ち』(Netflixオリジナル)はAIをテーマにした映画でありがちな部分をイイ角度で撮った良作だった。ラストがアレだけど…(後半ネタバレ)

ホンモノの気持ち AI(人工知能)を扱った作品にありがちな『アンドロイドの哀しみ』 ありがちだから良くないということは決してなく、ソレをどう見せるかがセンスの分かれ目だったりする。 そういう映画を見慣れている人の視点を地味に上手いことズラす序盤の…

強くて格好良くてピュアで美しくちょっとカワイイ『ワンダーウーマン』をNetflixで観た。

ワンダーウーマン DCエクステンデッドユニバースシリーズの中で一番好きです。シリーズ未見でもしっかり楽しめますヨ。 DCコミックスが生んだ女性ヒーローで、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でスクリーンに初登場した、ガル・ギャドット…

Netflixで観た『シュガーマン 奇跡に愛された男』に魂が震えた。予備知識無しで観るべき珠玉のドキュメンタリー。

シュガーマン 奇跡に愛された男 ドキュメンタリーをオススメするとなるとまずこれを勧めるくらい好きな作品です。私自身予備知識が全く無い状態でこれを観て、中盤から後半にかけて明かされていく事実に姿勢が前のめりになっていきました。 ボブディランが好…

{私的解説}映画『すべての終わり』(Netflixオリジナル)を「ちょっと納得」まで持っていく個人的こじつけ解説(後半ネタバレ)

すべての終わり Netflixオリジナル映画にあまり良い印象が無いのでオリジナル物は敬遠してしまうのだが、ネット内某所での叩かれ様を見ている内に興味が湧いたので見てみました。 確かに思わず笑ってしまうほどの終わり方に酷評されるのもしょうがないなと思…

Netflixで観た『マイマイ新子と千年の魔法』は昔のジブリの匂いがした。

マイマイ新子と千年の魔法 「宮崎駿の後継者!」なんつって日本アニメ映画界を煽るメディアさんに違和感を覚える中、今回紹介する映画『マイマイ新子と千年の魔法』を観て感じたのは昔のジブリの匂いだった。 片渕須直監督が宮崎駿さんの後継者とは1ミリも思…

Netflixで『この世界の片隅に』を観た。戦争は嵐のように日常を荒らし、去っていく。歴史に残る、残すべき作品。

この世界の片隅に 戦争を扱う映画は戦争の悲惨さを訴える。味方がいて、敵がいる。我々は当時の状況を想像しながら鑑賞する。 今回紹介する映画『この世界の片隅に』では敵が描かれない、まるで嵐のように戦争を描く。日常の中にどこからともなくやってきた…

賛否の分かれる映画『私の中のあなた』をNetflixで観た。私は賛だ!

私の中のあなた Netflixの良いところは監督や役者を追っていけるところにもある。私がこの映画に出会ったのもこの機能のおかげだ。ライアン・ゴズリングを追って未見の物は無いかとNetflixを巡り『きみに読む物語』に出会い、感動し、その監督、ニック・カサ…

ホラー映画の新たな名作『死霊館』をNetflixで観た!ジェームズワン!

死霊館 洋画のホラー映画に対するイメージ「どうせビックリ系やろ?」を「ビックリ系のホラー映画も楽しいなー」と再認識させられる映画です。 「ソウ」「インシディアス」のジェームズ・ワン監督が実話をベースに描き、全米ではR指定ながらも興行収入1億ド…

Netflixで観た、イギリスのシンドラーの映画『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』が凄く良かった!泣いた!

ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち 80年代後半、物置に眠っていた一冊のスクラップブックがウィントンの妻により発見された。ウィントン自身、今まで語ることもなかったという彼の功績を、妻が伝えるべきと公開した。 『この人がいなければ今の自分は…

可愛げの無い描写が生むリアル。社会から見捨てられる少年と犯罪の繋がりを描いた映画『少年と自転車』をNetflixで観た。

少年と自転車 エンタメ映画に出てくる『悪ガキ』にはどこか微笑ましい部分があったりする。最後まで悪ガキのまま放ったらかして終わるよりも、ちょっと丸くなって終わったり、なんらかの救いが与えられたりした方が気持ちの良い終わり方になる。 可愛げのあ…

ベタが泣ける!名作映画『リトル・ダンサー』をNetflixで観た!

リトル・ダンサー 『親の反対に合いながら夢を追う子供』 ありがちな設定の作品は数あれど、優劣を分けるのはセンスの良い演出とバランス感覚。 今回紹介する映画は、数々の舞台やドラマの演出を手掛けてきたスティーブン・ダルドリーの長編初監督作『リトル…

実話に基ずく『揺るがない熱意と弛まぬ努力』だけで夢を叶えたアメフトスポ根映画『ルディ/涙のウイニング・ラン』をNetflixで観た。スポ根映画マイベスト3に入るくらい良かった!泣いた!

ルディ/涙のウイニング・ラン 夢を叶える要素を『熱意』と『努力』で引き寄せた男、ルディルティガー。 バスケットボールチームの栄光を描いた映画『勝利への旅立ち』を観たルディ自身がオファーを出し、監督、脚本とも同じスタッフで作った作品らしい。 あ…

文句無しに笑えるサイコーのバカ映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』をNetflixで観た。

「笑いのセンス」がある人に映画を撮らせてみても全てが滑って見れた物じゃなくなってしまう事がよくある。 笑える映画を撮るためには「映画的笑いのセンス」が必要なのである。 今回紹介する映画は「映画的笑いのセンス」を持つイーライクレイグ監督作 『タ…

ブロードウェイキャストが演じるミュージカル映画『RENT』をNetflixで観た。

ブロードウェイミュージカルとして人気を博した舞台の映画化。 貧困、病気と戦いながら夢を追う若者たちの物語。 舞台の役者(ミミ役、ジョアンヌ役を除く)がそのまま映画でも役を演じているらしい。 ざっくりあらすじを紹介すると、RENT(家賃)を払う気の…

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